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先週のこの番組で、スマホの悪用防止のために、SIMカードにPINコードを設定しておけという話題がでたのだが、変更しようとしてロックがかかってしまった人のなんとおおいことか。自分は、端末側の番号とSIMカード側の番号は別々であることを理解したうえで設定しているし、はてなユーザーはそこそこ知識がある人がおおいから、そういうことを理解してから設定する人もおおいだろうけど、テレビ番組の場合は不特定多数に放送しちゃうから、そういう人がみるとはかぎらないんだよね...。
知識がない人が設定した結果、ロックがかかってしまうという問題、理由は、いたって単純。
この画面が表示されたら、さいしょはふるいPINコード (つまりはじめて変更するときは初期設定の番号) をいれなければいけないのだが、すきな番号をいれればいいとおもった人たちがすきな番号を入力してしまった結果、ロックがかかったということである *1 。こういう重要な情報をはしょってしまった番組も番組だけどね。
ふるい番号の入力に成功して、やっとあたらしい番号をいれることができる。
この設定、本体はぬすまれなかったけど、中にあるSIMカードだけぬすまれた結果 *2 高額な通話料金を請求されないようにするためのものではあるが、日本の場合はそこらへんはしっかりしていて、SIMカードにPINコードが設定されていなくても、スマートフォンの紛失などによりSIMカードが不正に使用される懸念がある場合は、携帯キャリアに電話をかけることにより、遠隔でSIMカードの通信機能にだけロックをかけることができるため *3 、通常時においてSIMカードにPINコードを設定する必要性はないとおもう。
もっとも、スマートフォンをなくさないのがいちばんの対策であるため、スマートフォンを操作しながら歩行するなど、スマートフォンをおとしやすくするような行動は、かならずしないように注意していただきたい。
そういえば、こういう話題を書いたところでおもいだしてしまったのだが、自分が高校にかよっていたころ、同級生が興味本位で「わざと」SIMカードのPINコードをまちがえて、使用できなくしてしまったために「たすけて」とこっちにやってこられたこともあったのだが、申し訳ないが、SIMカードのロックは携帯キャリアのほうでしか解除できないからね...。
その同級生、いまは元気なのかな。
さいごは自分がたりでおわってしまった。
*1:SIMカードのPINコードは、3回まちがえると強制的にロックされてしまうため、ただしいPINコードを入力しても使用できなくなってしまう。ただし、その後ロック解除コードを入力するチャンスが10回あり、それを10回まちがえる前であれば、携帯キャリアに電話をかけて、携帯キャリアが用意したロック解除コードを入手することにより、それを入力して再度使用することができるようになる。ロック解除コードを10回まちがえると、完全にロックがかかってしまい、そのSIMカードは使用不能になり、SIMカード自体を交換する以外に対処する方法はなくなるので、ロック解除コードは絶対に適当に入力してはいけない。
*2:自分の本体にロックがかかっていても、SIMカードにはロックがかかっていない場合、そのSIMカードをロックがかかっていない本体にさしかえてしまうことで、自由に通信機能 (電話も含む) が利用できるようになるのだ。電話番号はSIMカードにはいっているため、自分の電話番号として発信する (踏み台) 電話をかけることもできてしまう。ただし、スマートフォンの場合、SIMカードにふくまれている個人情報は (自分の名前と電話番号以外は) ごくわずかのため、勝手に通信されることによる高額請求リスクをさける以外の目的でSIMカードにロックをかけるメリットはほとんどない。ただ、海外によくいく人は高額請求の桁もちがうので、SIMカードのロックもかけたほうがいいのかもしれない。
*3:ためしたことはないのでわからないのだが、通信機能以外 (個人情報など) はロックできないかもしれない。ただし、2番目の補足に書いたとおり、ガラケーのSIMカードならともかく、スマートフォンのSIMカードには自分の名前や電話番号以外の個人情報がはいっているとは考えがたい。なお、遠隔でロックをかけると通信機能がつかえなくなるので、もしスマートフォンを探す機能が必要ならば、遠隔でロックをかけてもらう前に使用しておきたい。
