portal18’s blog for Haiku

更新休止中。どうしてもすぐ書きたいことのみ投稿します。デザインは調整中なので見づらくてもご了承ください。

プリンター

プリンターの売り上げが年々減少しているなか、最近増加しているのが大容量インクを搭載したプリンター。
2016年にEPSONがエコタンク方式のプリンターをだしてから、一気に認知度がたかまり、いまではいろんなメーカーがまねするようになった。それだけこの方式はインパクトがつよかったのだ。
というわけで、大容量インクのプリンターをみくらべてみた。

EPSON

「エコタンク」のプリンター。大容量プリンターの代名詞ともなっている。自分はこのメーカーのEW-M970A3Tを使用している。
A4モノクロのインクコストは0.3円〜0.5円 (後述の新機種は1.2円〜1.3円) である。カラーは0.8円〜1.3円 (新機種は2.7円〜2.9円) 。

家庭用モデルはインクタンクがあること以外はほぼカラリオである。カラリオになれていれば操作感をあまりかえずにのりかえることができるかも (モデルによる) 。モデルによってはカラーバリエーションも白と黒の2種類があり、自宅にあわせたカラーで設置が可能。最大の特徴として、「ふだんはA4、ときどきA3。」なるモデルも存在し、そのモデルであれば、A4のプリンターからわずかなサイズアップ (横幅がA3にあわせておおきくなる) だけで手差しでA3の印刷が可能になる。ただし、「ときどきA3」なので、A3は手差しのみ対応、A3での自動両面印刷も不可能 (A4まで可能) 、スキャナーもA4までしか対応していない。なお、A3をよく使用するのであれば、ちゃんとA3に対応した業務用モデルがある (ただし大きい) し、A3をいっさい使用しないのであれば、コンパクトなA4までのモデルを選択すればいい。

一部のモデルは顔料ブラック+染料ブラックのハイブリッドであり、印刷写真も映えることだろう。
また、ディスクに直接印刷できるのは (2019年7月現在) これだけである。
機種によっては、トナー回収ボックスを自分で交換することが可能 (ただしねじ回しが必要) 。そのため、万が一いっぱいになってしまったとき、修理にだす必要があるから1週間印刷できない、みたいなことがないというのはうれしいところ。

デメリットとしては、インク残量がプリンターの画面で確認できないのはしかたないのだが、インクタンクの部分がやや細いうえに、白っぽいために暗い場所では目視でのインク残量が確認しづらい。そのため、インク残量はPCかスマートフォンで確認するのがいちばんやりやすいというような状態になっている。ただし、後述の新機種にはインク切れをおしらせするLEDが搭載されている。あと、排紙トレイは手動開閉なので、ひんぱんに印刷する人ほど不便に感じるかもしれない。

2019年10月には新機種が登場するとのこと。インクコストはモノクロ1.3円 / カラー2.9円と従来機種にくらべると若干たかい。しかし、インクタンクの場所をプリンターの横ではなく、プリントヘッドの真上という場所に移動することで、従来よりさらにコンパクトなサイズを実現したため、家のスペースの問題で大容量インクプリンターをあきらめていた人にはいいかもね。新機種は2モデルあるが、EW-M752Tのほうは、タッチパネルを搭載、スマートフォン接続もQRコードをスキャンするだけでかんたんに接続ができる。

Canon

「ギガタンク」という名前。プリンターにまで「ギガ」の時代が。
A4モノクロのインクコストは0.3円〜0.4円。A4カラーは0.8円〜0.9円 (モノクロ専用プリンターにカラーオプションを装着した場合は7.2円) 。EPSONとおなじくらい。

おなじCanonがだしているPIXUSとはみためがかなりちがう。また、ディスプレイもあってモノクロな (ないものもある) ので、そういうところもコストカットの対象になってしまっているのが残念なところ。とはいえ、プリンターは家庭で使用する場合、PCやスマートフォンからの印刷がメイン。スキャナーにセットしてコピーというのはあまりおおくはないだろうから、このコストカットはあながちまちがってはいないのかも。インクタンクはEPSONより幅がひろいため、残量は直接本体で確認しやすいかも。
最大の特徴は、付属品として顔料ブラックのインクが2本付属しているということ (ほかのメーカーは1本) 。たしかに文字の印刷がおおいので、この選択は理にかなっている。ありがたい。また、エコノミーモード (印刷濃度はうすめになるがインクの消費量がへらせるモード) にも設定可能で、よりおおくの印刷も可能である。

2019年6月発売の最新モデルは普通紙を前面給紙で250枚、手差しで100枚セットできる。両方に用紙をセットすれば、350枚交換不要で印刷が可能。このサイズでここまでの用紙をセットできるのはさすがである。おなじ用紙での印刷がおおいならいいかも。

いちばんの注意点として、下位モデルはmacOSで使用できないことがあげられる。なんでそこをコストカットの対象にしたのか...。そのため、macOSでも使用する予定があるなら、上位モデルを購入する必要がある。

レビューによると、写真の印刷は、大容量インクを搭載したプリンターのなかではきれいなほうみたいで、さすがCanonである。もっとも、写真の画質を最重視するなら大容量インク方式のプリンターは買わないだろうけど。4色インクだし。

Brother

「ファーストタンク」という名前でだしています。インク交換が (ほぼ) 不要という意味で名前をつけたのだろうか。もしくは、「はじめてのタンク式プリンターユーザーむけ」という意味合いもあるのかもしれない。
A4モノクロのインクコストは0.7円である。カラーは3.7円。上記の2メーカーとくらべると若干たかいものの、通常のインクジェットプリンターにくらべればかなりやすい。

最大の特徴は、通常のインクジェットプリンターとおなじ、カートリッジ交換式となっているという点である。EPSONCanonは、インクボトル注入式という方式を使用しているが、Brotherはあえてカートリッジ交換式にしているため、通常のインクジェットプリンターとおなじ感覚で交換が可能。それでも、1年以上インク交換が不要なのだ。
また、インク残量は通常のバー表示にくわえて、あと何枚印刷できるかが数字で表示されるので、わかりやすい。
カートリッジタイプとはいえ、カートリッジ内のインクは直接使用されるのではなく、本体内のタンクにいったん移動してから使用されるため、これまでのインクカートリッジが若干あまるという問題が解消され、確実にインクカートリッジをつかいきれるというのはいいところ。

見た目はあきらかに業務用のそれにちかい。最上位機種は給紙トレイが3つあり、しかもひとつにつき250枚セットできるため、さまざまなサイズをセットすることができ、すべておなじサイズでいいなら750枚セットできるため、用紙交換の手間をはぶくことができる。手差しもいちどに100枚セットできる。手差しはうしろ側のため、業務用では違和感をかんじる部分のひとつといえそう。家庭用ではこっちのほうがセットしやすいだろうけど。
上位機種ではA4モノクロを1分間に22ページ (カラーでも20ページ) 印刷可能。ページプリンターにはおよばないものの、インクジェットプリンターの問題といえる印刷のおそさはほぼ解消したといってもいいだろう。なので、会社のページプリンターからののりかえにはベストチョイスかも。

また、機種によっては、宅配会社の送り状を印刷する専用のモードもあり (Windowsのみ対応) 、対応した送り状用紙と対応アプリさえあれば、面倒な印刷設定なしに送り状用紙のスピード印刷ができる。送り状用紙の印刷がおおいなら、Brotherがよいだろう。

ただし、印刷解像度がややひくめなので、写真印刷をよくする人にはむかないだろう。また、フチなし印刷が設定できる機種もかぎられる。ほんとうに業務むけである。

年賀状テンプレートの公開はBrotherがいちばんはやく、まだ2019年8月なのに、2020年用の一部のテンプレートはもうダウンロードできる (完全公開は10月下旬) 。みてみればわかるが、ちゃんとねずみのデザインになっていたり、「2020」とデザインされていたりするので、ほんとうに2020年のテンプレートなのだ。デザイン (通信面) ははやめにつくっておき、年賀はがきが販売されたあとは相手先の住所 (あて名面) 確認や印刷作業に専念したいというのであれば、Brotherのプリンターにして、いまから年賀状デザインをつくりはじめてしまうというのもいいだろう。あと、「あて名面は手書きがいい」という人のために、「手書き宛名シート」という機能もある。書いたそのままの文字を (フォントに変換せず) 印刷できるため、気持ちがこもったあて名面の作成が可能である。これを使用すれば差出人の部分の記入は1回ですむ。


...そんなわけで、いろんなメーカーから大容量インクプリンターはでているけど、自分にあったプリンターをえらんでほしい。